2020.01.01 Wednesday

Happy New Year 2020

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    明けましておめでとうございます。

    本年もスタッフ一同、より良い心のこもった診療を目指して努力いたしますので、よろしくお願いします。


    元旦は曇っていた為、初日の出も富士山も残念ながら拝めませんでした。


    天気が良かった年末の写真で勘弁してください😅


    おおくぼ動物病院 www.okubo-vet.com

    2019.12.29 Sunday

    犬の膀胱内腫瘤あれこれ 良性ポリープと移行上皮癌

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      いよいよ今年も終わりに近づいていますが・・・

      年末感は例年どうり全く感じることもなく、年賀状も終わらず。

      とにかく、無事に今年が終わることを願うばかり。

       

      皆さんは、年越し準備進んでいるのでしょうか?

       

      そんなことを願い、グダグダしていてもやってくるのが病気の子たち。

      今回は、このところ重なっている、犬の膀胱内腫瘤のお話です。

       

      膀胱にできる癌(腫瘍)といえば、移行上皮癌が最もポピュラー。

      非常に悪性度が高く、転移性・浸潤性が高い癌として有名です。

       

      一方、癌とは違い慢性膀胱炎などが原因でできる、良性の腫瘤(ポリープ)もあります。

       

      症状としてはどちらも似ていて、血尿や頻尿といった膀胱炎症状が一般的。

       

      多くは、エコー検査にて膀胱内に腫瘤が観察されます。

       

      細かい呼び名は、ともかくとして、

      まずはその腫瘤が何者なのか?

       

      診断するためには、カテーテル吸引生検による細胞診を行います。

      膀胱内病変の位置に、尿道より挿入したカテーテルの先端をキープ、あとは注射器で吸って陰圧をかけます。

      その後、取れてきた細胞の異型性などを観察(多くは、病理専門医に診断をゆだねます)。

       

      癌が疑わしいのか?それほど悪そうじゃないのか?

      確定診断は、あくまでも組織検査となるのでこの時点では、「疑わしい」止まりとなります。

       

      膀胱鏡(内視鏡)があれば、組織を採取可能ですが・・・うちの病院にはありません(欲しい・・・)

       

      また現在は、そのような細胞診と合わせて、細胞のBRAF遺伝子変異の有無を検査することで、

      完璧ではないもののかなりの確率で癌が検出できるようになりました。

       

      以上、ざっくりとした感じの説明ですが、このような間接的な検査の結果を踏まえて、

       

      外科的に膀胱内の腫瘤を切除?(膀胱を残せる場合と残せない場合があります)

       

      内科的に消炎剤で経過観察?(癌の場合でも、状況や希望により内服で治療することもあります)

       

      飼い主さんと治療方法の話し合いとなります。

       

      抗がん剤投与では、なかなか効果が見られない移行上皮癌。

      未だ治験の段階かと思いますが、分子標的薬の投与で少し?効果があるとか、ないとか?

       

      何れにしても、膀胱内に腫瘤性病変が見つかった場合には、まずは何者か?を検査。

      その後、治療計画を検討。という順番になります。

       

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      高齢だったこの子は、膀胱頭側部に腫瘤性病変を発見、炎症性(良性)の変化。

      消炎剤の投与により消失。

       

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      この子の場合は、膀胱三角部を含む数カ所に腫瘤性病変を発見。

      三角部腫瘤は癌も疑いたくなりますが、細胞診・BRAF共に良性を示唆。

      消炎剤と慢性膀胱炎を治すための手術により消失。

       

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      この子の場合は、移行上皮癌(膀胱から尿道にかけて癌が浸潤しています)。

      飼い主さんも膀胱〜尿道全摘のような手術は望まれなかったため、内科治療を行なっています。

      通常すぐに排尿困難などの症状が出てきますが、排尿・腎臓良好で頑張って1年以上生きてくれています。

       

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      この子は、健康診断でたまたま見つけました。

      位置からすると尿管開口部の可能性もあるため、経過観察1ヶ月後の再検査で増大傾向なら診断に移ります。

       

      膀胱内腫瘤、あれこれ。

      診断してからが勝負となります。

       

      今年も色々な子を診させてもらいました、多くの先生からのご紹介もあり大変勉強になりました。

      年が明けてやること満載のような雰囲気になっていますが、今夜は病院スタッフと忘年会。

      日頃のみんなの頑張りを労いたいと思います。

       

      みなさま良いお年をお迎えください。

      年賀状は、明日かなー????

       

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      2019.12.01 Sunday

      犬の水腎症 尿管結石(尿管閉塞) 手術 術後膵炎

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        このところ、診ることが重なっている犬の水腎症。

        言わずと知れた、シュウ酸カルシウム結石による尿管閉塞により起こります。

         

        多発している結石に対して、猫ならば迷わずにSUBシステムを設置するところですが、

        犬の場合は???

         

        個人的(おつきあいしている先生方も)には、犬にSUBシステムを入れる気になりません。

        どうしても仕方がなければ入れることも検討するのでしょうが、

        経験的に、犬の方が猫よりも尿路感染症が激しいことが多いので、

        「入れてはみたものの、ドロドロのおしっこですぐに詰まる」なんてことが簡単に予想できますし、

        異物への反応も、もともと犬の方が出やすい。

         

        予想ができているのに、とりあえず入れてみるなんて仕事は・・・できません。

        なので、飼い主さんにもその辺のところを理解して頂き、

        尿管切開や尿管転植(膀胱へつなぎ直す)など軟部外科手術で地道に対応していきます。

         

        現在も数頭、管理しているワンちゃんがいますが、

        石は残ったままだったり、水腎症も完全には治っていなかったり。

        それでもみんな何とか腎臓機能も維持しており、良好な生活を送っています。

         

        そんな犬の尿管閉塞、水腎症。

        今回は、友人の病院からの紹介でいらしたトイプードルのHちゃん、11歳、男の子。

         

        実は、来院の2週間前に膀胱結石の手術を任され、うちの病院で行いました。

        その時点でも、左右の腎臓内と左尿管には多数の結石をみとめ、造影検査により腎機能と尿管の疎通を確認したばかり。

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        タイムリーに尿の流れが滞っていなければ、切る必要もないので、

        「水腎症にならなければいいけどね」と言って、みんなでお祈り・・・・

         

        そして数日前、そんなお祈りも効果なく、左右の腎臓〜尿管はおもいっきり水腎症・水尿管症。

        腎臓の数値も若干上昇気味。

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        「これはもうやるしかない!」ということで、入院してもらい早速手術です。

        • 右の尿管は、腎臓から出てすぐのところで1センチ近くの結石が閉塞、尿管切開により摘出。
        • 左の尿管は、膀胱手前で多数の結石により閉塞してしまっているため、その部分で尿管を切断し膀胱へ再吻合。
        • Hちゃんは高齢になってきた事もあり、膀胱が骨盤に入り込んでいるため再吻合した尿管のテンションを逃がすため、膀胱(前立腺)を前方へ固定。

        一気に3つの手術を行い、少々時間はかかりましたが無事終了。

         

        ただし、左右の腎臓内には、エコーで見ていても細かい結石が舞っているのが確認できます。

        再閉塞のリスクも当然ありますが、「とにかく、これで様子見よう」ということで、経過観察。

        尿管吻合部のカテーテル留置期間もあるため、数日間の入院は必須です。

         

        そんな入院生活も、手術翌日は良かったのですが・・・

        腎機能が低下、徐々に腎臓の数値が上昇していきます。

        加えて、尿培養検査から返ってきた答えは、耐性菌の感染。(腎盂腎炎も疑われます)

         

        さらには、膀胱に再吻合した尿管へ留置しているカテーテルからは尿が確認できるのですが、

        膀胱に貯まる尿がイマイチ少ない。(右の腎臓が機能を失いつつあります)

         

        腎機能を保つために、点滴薬の追加、感受性試験に沿った抗生物質も投与。

         

        治療すること数日、少しずつ尿量も確保できるようになり腎臓機能も改善傾向に。

        良かった!なんてホッとしたのもつかの間。

         

        今度は、嘔吐が始まりました。

        胃が全く動いてない・・・!!!「急性膵炎」です。

        コルけーと.jpg

        エコーでみる十二指腸も、教科書に出てくるようなコルゲートサイン。

        膵臓の周辺には、腹水も貯まってきています。

        一難去ってまた一難。

         

        腎機能保護と一緒に、膵炎の治療も始まりました。

        膵炎の治療は、嘔吐を抑え、全身性に広がる炎症をしっかり抑え、最終的には強制給仕して食べさせて治す。

        これしかありません。

         

        炎症のサイクルを抑える薬剤を2剤、これでもか!的な気持ちで使用

        (当病院では、このパターンで使用する機会が多いです)。

         

        先日聞いた発表で、膵炎にステロイドが効果的と言ってましたが、

        術後で感染症もあるこんな状態では、全く使用することはできません。

         

        とにかくなんとか、もちこたえてくれるように、徹底的に治療することさらに1週間。

         

        時間はかかりましたが、Hちゃん、退院です。

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        1週間後の再診の時には、元気で食欲もバッチリ!

        気になる膵炎の値も正常値。

        左右の水腎症は、未だ残っていますが、再吻合した部位も問題なくもちろん腎臓の数値もOK!

         

        今後も注意して観察していかなくてはいけませんが、とにかくこれでひと段落。

         

        本当に良かった・・・(最高に気持ちが入ってしまってます)。

        どの手術もそうですが、ぜひすんなり終わっていただきたい。

        そう願います。

         

        おおくぼ動物病院 www.okubo-vet.com

        2019.11.01 Friday

        画像診断を組み合わせた健康診断の重要性

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          当院で以前から行っている健康診断。

           

          わんちゃんの場合は、

          フィラリアの検査と一緒に血液検査。

          猫ちゃんの場合は、

          冬の健診キャンペーンで血液検査と尿検査。

           

          ここ数年で、

          健診を受けていただく方もずいぶん増えて。

          病気の早期発見につながることも少なくないのですが。

           

          それでも時々、偶発的に病気を見つけてしまうこともあります。

          その多くは、たまたま撮ったレントゲンや

          「チラッと見ときましょうか?」

          と言って当てたエコー。

           

          血液検査だけではわからない病気が隠れていることがあります。

           

          うちの病院のあるあるですが。

          一番は結石。特に腎結石。

           

          膀胱に結石があった場合は、

          多くの子が血尿や頻尿などの症状を訴えるので症状から辿れば見つけやすいのですが。

          腎結石の場合はそうはいきません。尿管に詰まらない限り症状はまずでてきません。

           

          「詰まる前に見つけておく」

          これ結構大事なことです。

          詰まってしまい水腎症になっていても、片側の腎臓がバッチリ機能していれば症状が出ないこともあります。

          (ブログ読んでいただいてるみなさんはもう知ってますよね^_^ )

           

          中には、里親でもらってきた子たちが、

          避妊・去勢手術の影響で尿管が塞がって水腎症なんてことも。

           

          実際、重症になってから診ることが圧倒的に多いので。

          正直言って「もっと前に分かっておきたい」っていうのが本音です。

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          わんちゃんも、猫ちゃんも結石だらけ。

          画像ではわかりずらいですが、

          腎臓にも、膀胱にも、結石だらけ。

          尿管にすでに詰まっているなんて子も。

           

          わかっていれば、事前に行える検査も増えますし、腎障害になってからでは一手間も二手間もかけないといけなくなってしまいます。

           

           

          その他には、腫瘍を疑う変化。

          特に脾臓はエコー当てないと分かりません。

          今のエコー機械はものすごく良くなったので、1cm台の変化もみつけられます。

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          健診でみつかったら?

           

          小さい病変なら経過観察して、定期検査。

          大きくなってくるなら脾臓摘出になります。

          良性の変化もありますが、凶悪な腫瘍の出来るポピュラーな臓器。

          少しでも早く見つけられれば、多少は違うかも?!

          今年の夏前にはこの腫瘍が重なったので…

          せめてもの抵抗。

           

          いずれにせよ、健康診断を受けて何も問題ないことを確認するもの、安心につながります。

          もちろん、ここまでやってもわからないこともありますが、

          健康な時に、どんな感じになっていたか?

          情報があると変化があった時の比較対象になります。

           

           

          病院に新しくパンフレットも作っておきました。

          我が家のニコル(犬)とリトル(猫)をモデルに採用。

          手作り感満載ですが、ぜひ手にとってご覧ください。

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          おおくぼ動物病院 www.okuboo-vet.com

           

           

           

           

           

           

          2019.10.11 Friday

          診療案内

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            明日10/12は、台風接近に伴う悪天候が予想されるため、当院でもスタッフが集まりません。


            一人で対応出来る事であれば、診療可能ですのでご了承下さい。


            病院も閉めている可能性高いので、

            診療希望であればお電話いただけると助かります。


            おおくぼ動物病院



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