2019.07.01 Monday

猫の尿管結石(尿管閉塞) 水腎症が消えた その2 SUBシステム 手術

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    先月お伝えした、水腎症が消えたHちゃん。

     

    順調に経過したかと思ったら・・・

    1ヶ月後再発。

    消えた水腎症は、再び出現。

    そんなに甘い状態ではなかった様です。

    1.jpg

     

    前回のブログにも書いたとおり、飼い主さんも理解してくれていてすぐに手術。

    SUBシステムを設置。

    手術時間も1時間程度で無事に終了。

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    腎臓に貯まっていた尿は、真っ赤っかの血尿。

    設置後その血尿は2−3日続きましたが、その後は綺麗なオシッコに。

    食欲も出てくれて一安心です。

     

    若干の問題はあるものの、順調に経過してくれています。

     

    今後は、SUBシステムの観察とともに右側の腎臓もみていかないといけません。

    まだ、5歳と若い子ですから長く生きてもらわないと困ります。

     

    猫の尿管閉塞、やっぱり大変な病気です。

     

    おおくぼ動物病院 www.okubo-vet.com

     

     

    2019.06.01 Saturday

    猫の尿管結石(尿管閉塞) 水腎症が消えた

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      今回は?今回も?

       

      猫の尿管結石。

      やればやるほど奥が深いというか、いろいろなことが起こるというか...

       

      ペルシャのHちゃん。

      なんか食欲がなくて、

      吐くこともあるとのことで来院。

      この子も、以前の検査で腎臓内に結石があることはわかっていたので、すぐにエコー。

      1.jpg

      左の腎臓が、バッチリ水腎症です。

      尿管を追っていくと、腎盂から出てすぐに見えなくなっており、尿管炎を疑う所見。

      この時点では、結石による閉塞ではありませんでした。

       

      続けて行った血液検査では、腎臓の項目はほぼ正常に近い値。

       

      前回4月のブログに登場した、Gちゃんのことが頭によぎります。

      飼い主さんにも、「前回こんな症例がいたんですよ」なんて話しながら、

      「機能してなかったら摘出も考えなくてはいけませんね」なんて。

       

      こんなマニアックな病態が、2件も続くのか??なんて考えていても仕方がないので。

      今回は、IVP(静脈性尿路造影)を実施。

       

      しばらく待ってみると、左の腎臓、染まってきました!!!

      尿管閉塞は起きているものの、懸命に動いているようです。

       

      これなら!!

      通常の対応は、「腎瘻チューブ」尿管を休ませて経過観察。

       

      と言いたいところですが、当のHちゃん。

      めっちゃシャイボーイ。

      今回の検査も、最初のうちは唸りながらも我慢してくれていましたが。

      最後の最後に大ギレ!飛んでいっちゃいそうになり、みんなで必死に取り押さえる始末。

       

      これでは、入院のお世話に手がかかる腎瘻チューブの設置は困難。

      大暴れで抜けちゃった日には、目も当てられません。

       

      そんなわけで、飼い主さんももちろんそんな性格分かっているので、

      しばし、皮下点滴の継続と炎症を抑える内科治療で様子を見ることに。

       

      が、そんなに甘くないのが猫の尿管閉塞。

      終いには、腎臓内にあった結石までコロコロっと落ちてきて。

      水腎症も立派な感じに。

      2.jpg

      ここまでくると、飼い主さんとも随分と話し合ってきてるので、お互いの意思疎通もOK。

      「SUBシステムにしましょ」

      「そうですね、それが良さそうですからお願いします」

      「じゃあ明日準備してやりましょう」

       

      そして当日。

      Hちゃん、案の定お怒り気味。

      ここはもう麻酔をかけて、さあ手術。

       

      っと、毛刈りするその前に

      「念のため腎臓みておこう!」

      「エコー用意して!」

      とスタッフに一声。

      麻酔がかかって寝ているので大急ぎで当てなくても大丈夫。

      なんて、思う間も無く。

       

      あれ!?こっちの腎臓だったよね!?

      まさに2度見

      3.jpg

      それは2度見するまでも無く。

      水腎症改善しています!!

       

      昨日は石まで詰まってたのに、結石は腎臓内に戻り。

      水腎症改善してます。(2回言っちゃってます)

      同じ腎臓とは思えません。

       

      こうなると、手術できません、というかやる必要ありません。

      「直前のチェックって大切だな」と改めて痛感。

      麻酔を覚めさせつつ、飼い主さんに連絡。

       

      「治っちゃってます。手術必要ありません」

      「え?!手術しないんですか?」っと飼い主さんしばし困惑。

       

      覚醒後改めてきてもらい、一緒にエコー検査。

      「ほら、治っちゃってるんです」

      「ほんとだ!!手術しないんだ・・・しない方がいいんですよね?!」

      この感じ無理もありません。

       

      「しない方がいいんです」

      「でも、再発すると思いますから、タイミング見て次はシャッとSUB入れましょう」

      「で、す、ね・・・わかりました」

      この感じ・・・気持ちはわかりますが。

       

      「私自身も、こんなことが起こるなんて。思ってもみませんでしたよー!!」

      「まあ、でも良かったですね先生!!」

       

      なんて、最後はみんなで笑顔。

      Hちゃんもちょっと笑顔?さては、気合いで治したのでしょうか??

       

      違います。尿管は、蠕動運動をしているので、逆蠕動により結石が戻ったのでしょう。

       

      毎回思いますが、こんなことやってるといろいろな経験ができます。

      今回みたいにうまく治ってくれる子ばかりがいいです。

       

      おおくぼ動物病院 www.okubo-vet.com

      2019.05.10 Friday

      NEW HOMEPAGE !!!!

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        当院のホームページがリニューアルされました。

        みなさん一度ご覧ください。

        明るく、見易くなったと思います。

         

         

        P.S.

        自分の写真を見ると、歳とった感じがします・・・

         

        おおくぼ動物病院 www.okubo-vet.com

         

        2019.04.30 Tuesday

        猫の尿管閉塞 尿管炎による尿管狭窄 

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          かなりマニアックな話ですが、

          最近うちの病院の流行病は、尿管炎による尿管閉塞。

           

          根本的な原因は、腎臓内にできる結石が尿管を通過することによる炎症だと考えていますが、

          なぜか?猫は左右の尿管炎が同時に起こるケースが多い。

           

          結石が見事につまって閉塞しているのならわかりやすいのですが、

           

          突然。

          左右同時に。

          しかも尿管の全域に渡って起こる。

          そしてつまる、けど排尿もある(ちょっとは通っている)。

           

          厄介極まりない病気です。

           

          今回は、そんな尿管炎を患ったGちゃんの話です。

          最初の来院は、いつも懇意にさせていただいている先生のところからの紹介でした。

           

          「先生、腎臓ぶっ飛んじゃってる!!お願いして良い??」

          「良いですよ。連れてきてください」

          そんな会話もそこそこに、先生自らGちゃん連れて来院されました。

           

          早速検査してみると。

          BUN 124  Cre10.5  P8.6  しっかり腎障害。

           

          エコーでは。

          1.jpg

          左の腎臓は、萎縮し結石がある。水腎症にはなっていない様です。

          2.jpg

          右の腎臓は、こちらにも細かな結石はありそうですが、それ以外変化なし。

          3.jpg

          膀胱にも、尿は溜まってる。排尿もしっかりとありそうです。

           

          ????当のGちゃんは、少し元気はなさそうですが、ぐったりというわけでもない感じ。

          「とにかく、預かって点滴始めてみます」と先方の先生に伝え入院させることに。

           

          ケージに入れて、点滴開始。

          この猫、本当に食べないのかな?と思いご飯をあげてみると・・・

          「めっちゃ食べてる」「水もしっかり飲んでる」食欲あるんだ!?

           

          と、こうなると、???

          この血液の数字で、慢性腎障害(CKD:慢性腎臓病)であれば食べることはまずありません。

          しかし、画像診断では慢性腎臓病の様な感じ。。。。。

           

          ちょっと違いそう。

          ひょっとしたら、これ詰まってるんじゃない?!

          (あくまでも経験的な勘です)

           

          そして待つこと、24時間。

          もう一度エコー検査をしてみると。

          4.jpg

          5.jpg

          左の腎臓の周囲には液体が漏れ(よく経験する変化です)、出口の尿管は3mmに拡張。

          6.jpg

          7.jpg

          右の腎臓も、腎盂が軽度拡張して、尿管も1.5mm。

           

          やっぱり!!!勘は当たってました。

          入院した時は、脱水もあったので分からなかったのですが、

          点滴してプレッシャーかけたことで、流れが悪いことが判明しました。

           

          ただ、腎瘻チューブまで入れるほどの水腎症ではないので、こもまま点滴療法を続けます。

          まあ、Gちゃん。、しっかり食べてますし、数字は高いですがそんなに心配はいらないかな。

          なんて感じで数日。

           

          4日目には、しっかりと血液検査の数字も下がってくれて。

          BUN 23  Cre 2.6 P 4.5

          腎臓の形態も元に戻り。

          すこぶる調子は良さそうなので、早々に退院。

           

          ケアホームで飼われている子なので、おじいちゃんおばあちゃんと看護の方々の元へ帰っていきました。

          その後の再診でも、問題なし。

           

          次の検診は、1ヶ月後です。

           

           

          こんな、猫の尿管炎。

          最初にも書いたとおり、突然起こります。

          水腎症になる子とならない子。

          両側のことが多い気がしますが、もちろん片側のことも。

           

          バーンと水腎症になってくれれば、逆に腎瘻チューブも入れられるので回復は早いのかもしれませんが。

          そうじゃないケースは、内科管理で押していくしかなさそうです。

          今回みたいに、すんなり治ってくれれば良いのですが。

          全員がそうじゃない。

           

          何か特別な要因がからんでいるのかも?

          これからの経験と、症例集めと、同じ経験している先生方とのディスカッション。

          何か新しいことが分かると良いのですが、切に願います。

           

          おおくぼ動物病院 www.okubo-vet.com

           

          2019.04.21 Sunday

          GW診察時間のお知らせ

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            GW中の診察時間のお知らせ


            4/27(土)は通常の診察時間。


            5/1は水曜日の為休診、5/2も休診となります。


            その他の日は、祝日の診察時間です。

            10:00〜12:00の午前中のみ。


            急患への対応は可能な限り行います。

            皆さん休日をお楽しみください。


            おおくぼ動物病院

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