2019.07.30 Tuesday

猫 おしっこが出ない 膀胱結石 膀胱アトニー(膀胱弛緩)

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    最近は、尿管閉塞の話ばかりですが。

    今回は、オーソドックスな?膀胱結石による尿道閉塞から併発した病気の話です。

     

    ある日、飼い主さんが猫のRちゃんを連れて来院されました。

    「かかりつけの先生に、先生のところを紹介されて連れてきたんですけど」

     

    「???」

    経緯を詳しくお聞きすると、どうやら後輩の病院にかかっている様で。

    「おしっこが出ない」とのこと。

    それはやっぱり、うちに来ますよね。

     

    ってな感じで、後輩に連絡し飼い主さんの情報もきちんと得られ、早速診察。

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    レントゲンでも、膀胱パンパン。

    膀胱内に無数にある、細かな結石が尿道にバッチリ詰まっています。

    これじゃあ、おしっこも出ませんので、尿道内にカテーテルを挿入し開通。

    おしっこを抜いて、膀胱内も洗浄してできる限り結石を回収。

     

    それでもまだ詰まるので、手術により膀胱内の結石を取り除くことに。

    手術自体は、いつもの通り行ったのですが。

    今回のRちゃん、膀胱のコンディションがものすごく悪い。

    それは、乾燥したのし餅の様に硬く、ちゃんと収縮してくれません。

    「これは、参ったな・・・」

     

    とにかく手術の目的は結石の摘出ですので、素早く終わって無事に覚醒。

     

    その後経過を見てみたのですが・・・

    自分で言うのもなんですが、あんなに完璧に取り残さず摘出した結石が、4日後には再発。

    しかし、尿道に詰まる様子は、なし。

    でも、排尿困難。

     

    何度か、尿道造影もしてみるものの、詰まっている様子もなく。

    もちろんカテーテルもスムースに挿入可能。

     

    「こうなると、あの膀胱が原因だな」ってことになり。

    再度膀胱造影すると。

    縮まりません。膀胱はベッチャーっと形を残したまま。

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    これ、膀胱アトニーです。

    膀胱が弛緩してしまい、収縮する力を有していません。

    こうなると、尿道は開通していてもおしっこは、容量オーバーで押し出される様に出るのみ。

    しまいには、Rちゃんもおしっこするのを諦めてしまう様に。

     

    今度は、アトニーの治療です。

    アトニーの治療は、まずは1週間を目安に膀胱を収縮させたままにしておくことが有効です。

     

    なので、カテーテルを挿入しっぱなしで常にポタポタ。

    入院。お尻の周りは、おしっこでべちゃべちゃ。(気持ち悪いでしょうが仕方がありません)

    飼い主さんには「とにかくこれで様子を見ましょう!」

     

    と言って、預かった翌日。

    カテーテル抜けてます( ;  ; )

    カラーもして、カテーテルも短くして(いつもならこれでバッチリうまくいくのに)

     

    じゃあ今度は、カテーテル入れて飼い主さんの自宅で管理。

    やっぱり抜いちゃいます(T ^ T)

    飼い主さん曰く、Rちゃん、前足使って器用にカテーテルの先端を押し付けて自分で抜いちゃってます。

     

    その後何度かこのターンを繰り返し。

    飼い主さんも私もだいぶ疲れ果てたその時。

    「先生、オムツってどうなんでしょう?」と飼い主さんからの提案。

    「えー!オムツですか?!そりゃあ着けててくれるんならいいでしょうけど、カテーテルさえも気にするのに・・・」

    「でも、やってみましょう!とにかくなんでもやってみましょう」

     

    っと言うことで、カラーしてカテーテル入れてオムツして自宅で管理。

     

    するとどうでしょう!!!(ビフォーアフターみたいですが^^;)

     

    「先生!!!オムツいいみたい!!!全然問題ない!!!!」

    「ほんとですか!?いいならそのままいきましょう!!」

    飼い主さんと2人で大興奮。

     

    カテーテルは気になるのに、オムツは大丈夫。

    Rちゃんどんな神経してるのか?

    「普通オムツの方が気になるだろ」ってスタッフとも大盛り上がり。

     

    とにかく、オムツ作戦が功を奏し、カテーテル生活も1週間経過。

    併用していた膀胱を収縮させる内服薬と結石を溶かす食事とで、自力で排尿できる様になりました。

     

    その後も、内服薬を減薬して経過観察中ですが。排尿はしっかりと1日2回ペース。

    毎月来る飼い主さんの顔も笑顔。

    おしっこが出る様になったRちゃんも病院嫌そうですが、心なしか笑顔。

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    よかったです。

    長いこと獣医師やってますが、動物の気持ちって本当にわからないものです。

     

    おおくぼ動物病院 www.okubo-vet.com

     

     

     

    2019.07.01 Monday

    猫の尿管結石(尿管閉塞) 水腎症が消えた その2 SUBシステム 手術

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      先月お伝えした、水腎症が消えたHちゃん。

       

      順調に経過したかと思ったら・・・

      1ヶ月後再発。

      消えた水腎症は、再び出現。

      そんなに甘い状態ではなかった様です。

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      前回のブログにも書いたとおり、飼い主さんも理解してくれていてすぐに手術。

      SUBシステムを設置。

      手術時間も1時間程度で無事に終了。

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      腎臓に貯まっていた尿は、真っ赤っかの血尿。

      設置後その血尿は2−3日続きましたが、その後は綺麗なオシッコに。

      食欲も出てくれて一安心です。

       

      若干の問題はあるものの、順調に経過してくれています。

       

      今後は、SUBシステムの観察とともに右側の腎臓もみていかないといけません。

      まだ、5歳と若い子ですから長く生きてもらわないと困ります。

       

      猫の尿管閉塞、やっぱり大変な病気です。

       

      おおくぼ動物病院 www.okubo-vet.com

       

       

      2019.06.01 Saturday

      猫の尿管結石(尿管閉塞) 水腎症が消えた

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        今回は?今回も?

         

        猫の尿管結石。

        やればやるほど奥が深いというか、いろいろなことが起こるというか...

         

        ペルシャのHちゃん。

        なんか食欲がなくて、

        吐くこともあるとのことで来院。

        この子も、以前の検査で腎臓内に結石があることはわかっていたので、すぐにエコー。

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        左の腎臓が、バッチリ水腎症です。

        尿管を追っていくと、腎盂から出てすぐに見えなくなっており、尿管炎を疑う所見。

        この時点では、結石による閉塞ではありませんでした。

         

        続けて行った血液検査では、腎臓の項目はほぼ正常に近い値。

         

        前回4月のブログに登場した、Gちゃんのことが頭によぎります。

        飼い主さんにも、「前回こんな症例がいたんですよ」なんて話しながら、

        「機能してなかったら摘出も考えなくてはいけませんね」なんて。

         

        こんなマニアックな病態が、2件も続くのか??なんて考えていても仕方がないので。

        今回は、IVP(静脈性尿路造影)を実施。

         

        しばらく待ってみると、左の腎臓、染まってきました!!!

        尿管閉塞は起きているものの、懸命に動いているようです。

         

        これなら!!

        通常の対応は、「腎瘻チューブ」尿管を休ませて経過観察。

         

        と言いたいところですが、当のHちゃん。

        めっちゃシャイボーイ。

        今回の検査も、最初のうちは唸りながらも我慢してくれていましたが。

        最後の最後に大ギレ!飛んでいっちゃいそうになり、みんなで必死に取り押さえる始末。

         

        これでは、入院のお世話に手がかかる腎瘻チューブの設置は困難。

        大暴れで抜けちゃった日には、目も当てられません。

         

        そんなわけで、飼い主さんももちろんそんな性格分かっているので、

        しばし、皮下点滴の継続と炎症を抑える内科治療で様子を見ることに。

         

        が、そんなに甘くないのが猫の尿管閉塞。

        終いには、腎臓内にあった結石までコロコロっと落ちてきて。

        水腎症も立派な感じに。

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        ここまでくると、飼い主さんとも随分と話し合ってきてるので、お互いの意思疎通もOK。

        「SUBシステムにしましょ」

        「そうですね、それが良さそうですからお願いします」

        「じゃあ明日準備してやりましょう」

         

        そして当日。

        Hちゃん、案の定お怒り気味。

        ここはもう麻酔をかけて、さあ手術。

         

        っと、毛刈りするその前に

        「念のため腎臓みておこう!」

        「エコー用意して!」

        とスタッフに一声。

        麻酔がかかって寝ているので大急ぎで当てなくても大丈夫。

        なんて、思う間も無く。

         

        あれ!?こっちの腎臓だったよね!?

        まさに2度見

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        それは2度見するまでも無く。

        水腎症改善しています!!

         

        昨日は石まで詰まってたのに、結石は腎臓内に戻り。

        水腎症改善してます。(2回言っちゃってます)

        同じ腎臓とは思えません。

         

        こうなると、手術できません、というかやる必要ありません。

        「直前のチェックって大切だな」と改めて痛感。

        麻酔を覚めさせつつ、飼い主さんに連絡。

         

        「治っちゃってます。手術必要ありません」

        「え?!手術しないんですか?」っと飼い主さんしばし困惑。

         

        覚醒後改めてきてもらい、一緒にエコー検査。

        「ほら、治っちゃってるんです」

        「ほんとだ!!手術しないんだ・・・しない方がいいんですよね?!」

        この感じ無理もありません。

         

        「しない方がいいんです」

        「でも、再発すると思いますから、タイミング見て次はシャッとSUB入れましょう」

        「で、す、ね・・・わかりました」

        この感じ・・・気持ちはわかりますが。

         

        「私自身も、こんなことが起こるなんて。思ってもみませんでしたよー!!」

        「まあ、でも良かったですね先生!!」

         

        なんて、最後はみんなで笑顔。

        Hちゃんもちょっと笑顔?さては、気合いで治したのでしょうか??

         

        違います。尿管は、蠕動運動をしているので、逆蠕動により結石が戻ったのでしょう。

         

        毎回思いますが、こんなことやってるといろいろな経験ができます。

        今回みたいにうまく治ってくれる子ばかりがいいです。

         

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        2019.04.30 Tuesday

        猫の尿管閉塞 尿管炎による尿管狭窄 

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          かなりマニアックな話ですが、

          最近うちの病院の流行病は、尿管炎による尿管閉塞。

           

          根本的な原因は、腎臓内にできる結石が尿管を通過することによる炎症だと考えていますが、

          なぜか?猫は左右の尿管炎が同時に起こるケースが多い。

           

          結石が見事につまって閉塞しているのならわかりやすいのですが、

           

          突然。

          左右同時に。

          しかも尿管の全域に渡って起こる。

          そしてつまる、けど排尿もある(ちょっとは通っている)。

           

          厄介極まりない病気です。

           

          今回は、そんな尿管炎を患ったGちゃんの話です。

          最初の来院は、いつも懇意にさせていただいている先生のところからの紹介でした。

           

          「先生、腎臓ぶっ飛んじゃってる!!お願いして良い??」

          「良いですよ。連れてきてください」

          そんな会話もそこそこに、先生自らGちゃん連れて来院されました。

           

          早速検査してみると。

          BUN 124  Cre10.5  P8.6  しっかり腎障害。

           

          エコーでは。

          1.jpg

          左の腎臓は、萎縮し結石がある。水腎症にはなっていない様です。

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          右の腎臓は、こちらにも細かな結石はありそうですが、それ以外変化なし。

          3.jpg

          膀胱にも、尿は溜まってる。排尿もしっかりとありそうです。

           

          ????当のGちゃんは、少し元気はなさそうですが、ぐったりというわけでもない感じ。

          「とにかく、預かって点滴始めてみます」と先方の先生に伝え入院させることに。

           

          ケージに入れて、点滴開始。

          この猫、本当に食べないのかな?と思いご飯をあげてみると・・・

          「めっちゃ食べてる」「水もしっかり飲んでる」食欲あるんだ!?

           

          と、こうなると、???

          この血液の数字で、慢性腎障害(CKD:慢性腎臓病)であれば食べることはまずありません。

          しかし、画像診断では慢性腎臓病の様な感じ。。。。。

           

          ちょっと違いそう。

          ひょっとしたら、これ詰まってるんじゃない?!

          (あくまでも経験的な勘です)

           

          そして待つこと、24時間。

          もう一度エコー検査をしてみると。

          4.jpg

          5.jpg

          左の腎臓の周囲には液体が漏れ(よく経験する変化です)、出口の尿管は3mmに拡張。

          6.jpg

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          右の腎臓も、腎盂が軽度拡張して、尿管も1.5mm。

           

          やっぱり!!!勘は当たってました。

          入院した時は、脱水もあったので分からなかったのですが、

          点滴してプレッシャーかけたことで、流れが悪いことが判明しました。

           

          ただ、腎瘻チューブまで入れるほどの水腎症ではないので、こもまま点滴療法を続けます。

          まあ、Gちゃん。、しっかり食べてますし、数字は高いですがそんなに心配はいらないかな。

          なんて感じで数日。

           

          4日目には、しっかりと血液検査の数字も下がってくれて。

          BUN 23  Cre 2.6 P 4.5

          腎臓の形態も元に戻り。

          すこぶる調子は良さそうなので、早々に退院。

           

          ケアホームで飼われている子なので、おじいちゃんおばあちゃんと看護の方々の元へ帰っていきました。

          その後の再診でも、問題なし。

           

          次の検診は、1ヶ月後です。

           

           

          こんな、猫の尿管炎。

          最初にも書いたとおり、突然起こります。

          水腎症になる子とならない子。

          両側のことが多い気がしますが、もちろん片側のことも。

           

          バーンと水腎症になってくれれば、逆に腎瘻チューブも入れられるので回復は早いのかもしれませんが。

          そうじゃないケースは、内科管理で押していくしかなさそうです。

          今回みたいに、すんなり治ってくれれば良いのですが。

          全員がそうじゃない。

           

          何か特別な要因がからんでいるのかも?

          これからの経験と、症例集めと、同じ経験している先生方とのディスカッション。

          何か新しいことが分かると良いのですが、切に願います。

           

          おおくぼ動物病院 www.okubo-vet.com

           

          2019.03.29 Friday

          猫 尿管閉塞(尿管結石)水腎症 腎臓摘出手術

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            今回の子は、引っ掛け問題みたいな病態でした。

             

            毎年、健康診断を行なっている

            猫のMちゃん10歳。

            昨年の画像診断では、すでに左腎臓内に結石があることがわかっていました。

            結石はあっても、現在は問題を起こしていないのでとりあえずこれに関しては経過観察中。

             

            そんな、Mちゃん。

            1週間前から食欲がなくなったということで来院。

             

            もともとの病気がわかっていましたから、みんなで顔を合わせて一言。

            「検査しましょう!!」

             

            通常、このくらいの稟告(飼い主さんからの問診)でいきなり検査というのはあまりない事ですが。

            健康診断をして、状況がわかっているMちゃんの場合は、別です。

             

            まずは、エコー。

            腎臓の中身を見るには一番適してます。

            す、る、と・・・

            左腎臓.jpg

            左の腎臓はバッチリ水腎症。

            尿管を追っていくと・・・

            尿管.jpg

            矢印のところに、結石がこれまたバッチリと詰まってます。

            右の腎臓は・・・

            右腎臓.jpg

            大丈夫!!

             

            続けて行なっているレントゲン検査でも、左の尿管領域に結石の存在が確認できます。

             

            しかし、?血液検査では・・・

            BUN 32  Cre 2.2  SDMA 15

            まあちょっとは上がってるけど、全然平気。

            ?????

             

            いつもの、猫の尿管閉塞だと腎臓の値は思いっきり上がってるのに?

            Mちゃん、こんなに水腎症なのに上がってない。

            こんな程度の値で?食欲不振??

             

            なんかちょっとおかしな感じです。ただし、腎臓は見ての通りの尿管閉塞ー水腎症のパターン。

            うーん?????

             

            辻褄が合わないことも病気を見ているとよくあることですが、このパターンは初めて。

            とにかく通院治療して1日経過観察。

             

            翌日の検査では、状況変わらず(当たり前か)。

            「状況は変わらないので、とにかく1つずつ整理していきましょう」

            「明日、開腹して尿管にある結石の摘出をおこないます」とインフォームド

            飼い主さんも状況を理解していただき、手術スタートです。

             

            さあ、いつものように尿管へアプローチ。

            結石は??っと。っとぉ??????

            ありません、予想していたところから腎臓側に動いています。

            腎臓の出口の腎門部の結石って、一番摘出困難。

            腎門部では腎静脈の真隣に尿管が走行しています、その尿管を慎重に露出。

            パンパンに膨らんでる腎盂と尿管ならともかく、

            Mちゃんの結石も指では触れますが、切れません。

            切ってもいいけど相当危なっかしい。

             

            仕方がないので、術中に飼い主さんに電話連絡。

            腎瘻チューブで逃げることになりました。

            果たして、左腎臓が機能回復することで食欲は戻るのか??

            腎瘻チューブという積極的な方法ではっきりと把握できるはずです。

             

            が・・・・・

             

            術後、出ません。

            腎瘻チューブからおしっこ出ません。

            えーーーー!!!死んでるのこの腎臓!!!!!

            もちろん食欲もいまいちのまま。

             

            他に原因がありそうです(・_・;

             

            猫の食欲不振、一般血液検査でのってこない病気といえば・・・・・

             

            そう膵炎です。

            改めて、外注検査で確認すると上昇しています。

             

            「こんなことあるんだなあ。」先入観って注意しないといけないと改めて思いながら。

            結果、腎瘻チューブまで行ったからかなり正確な診断ができたことも事実。

             

            腎瘻チューブに関しては、過去には設置後4日目に排泄が始まった症例もいるので、

            4日間は待つことにして、保留。

             

            猫の膵炎は、とにかく食べさせることで治していきます。これはこれで、術後2日目から徐々に食べだして・・・良さそう。

             

            ただし、ここに来てさらなる問題。

            IHA(免疫介在性溶血性貧血)の併発!!!

            日に日に赤血球数が下がっていきます。

             

            と待つこと4日目、赤血球数もこれ以上待てないところまで来て、腎瘻からの排泄もない。

             

            改めて、飼い主さんとの話し合い。

            「腎瘻チューブを除去しただけでは、水腎症が残る可能性があります」

            「水腎症が残りIHAが継続した場合は、免疫抑制も必要になるため、膿腎症のリスクがさらに高くなります」

            「左の腎臓が機能していないことは明白なので、腎瘻チューブ除去と一緒に腎臓摘出をお勧めします」

            「そして摘出後は、軽度腎障害が残ると思います」

            なんだか、大掛かりなことになって来ましたが、これ以上は待てません。

            飼い主さんも「お願いします」の一言。

             

            腎瘻チューブ除去とともに腎臓摘出も行なって、無事に終了。

             

            腎瘻チューブ設置前に静脈性尿路造影(IVP)を行ってもよかったと思いますが、

            結石で閉塞して機能を止めていると増強されないこともあるため、最終的には今回行なった方法での診断的治療を説明するでしょう。

            ただ、犬ではこのような病態を経験していますが、猫でもあるなんて。

            っていうか、この年の猫で残された腎臓がこんなに機能してしてるなんて!!ちょっとびっくり。

             

            腎臓摘出後、翌日からモリモリ食べ始め、心配していた赤血球の壊れ方もほぼストップ。

            機能を廃絶した左の腎臓が悪さしてたのか??

            摘出して、ものすごく改善してるのですからそうとしか考えられませんが・・・

            当のMちゃんは、無事に退院もできて、抜糸の時にはすこぶる元気。

            心配していた腎障害も正常の上限〜極軽度。何もしないで経過観察で良さそうです。

             

            本当に、勉強になります。

            「ひっかけ問題」変にひっかかってドツボに嵌るなんてこと、自分では幸いありませんが時々みます。

            気をつけて、やるべきことを慎重に考えて。

             

            これからも、頑張りまーす。

             

            頑張りついでに、お知らせ。

            この4月から、大学病院に戻ります。

            水曜日はいないことも増えますので、よろしくお願いいたします。

             

            おおくぼ動物病院 www.okubo-vet.com

             

            2019.02.26 Tuesday

            犬の尿管閉塞 シュウ酸カルシウム結石 クッシング症候群 膀胱結石・尿道閉塞

            0

              この頃ウチの病院での流行り病は、

              「犬のシュウ酸カルシウム結石による、尿管閉塞」

              昔からありましたが、昨年くらいから猫の症例の合間に、診ることが多くなってきました。

               

              シュウ酸カルシウム結石といえば、

              Mシュナウザーやシーズーは出来やすい犬種として挙げられます。

              ただ、猫の場合とはちょっと違いますので、紹介します。

               

              さて今回は、以前からクッシング症候群の治療を行っているシーズーのIちゃん。

               

              言わずと知れた、犬のクッシング症候群。

               

              体内では、副腎という臓器から、ステロイドホルモンが分泌されています。

              体がストレスなどに対応するために欠かせないステロイドホルモン。

              クッシング症候群は、そんなステロイドホルモンが過剰に分泌されてしまう病気です。

               

              ステロイドが過剰に分泌されると、

              多飲多尿、多食、脱毛、傷がくっつきにくい、皮膚の石灰化、易感染性などの症状が出てきます。

              そしてその中の一つ病態として、カルシウム結石が出来やすくなります。

              (憎っくきあいつ・・・)

               

              そんな病気を持つIちゃん、最初は膀胱結石による尿道閉塞から始まりました。オス犬なので結石が尿道につまりおしっこが出にくくなってしまったのです。

              カテーテルで詰まった石を膀胱内へ押し戻し。

              っと一連の処置を行い。

              レントゲン検査では、膀胱内の結石はもちろん、腎臓内にも結石がしっかりと。

               

              飼い主さんは、「このままじゃまた詰まるから、先生どうにかしてあげられないかな?」って・・・

               

              そうはいってもクッシング症候群、正直なるべく切りたくない。でもな、う〜〜ん。

              「クッシングもコントロールできてるし、やってみますか!」

              通常ウチの病院で、膀胱切開の術後にカテーテルを膀胱内に留置しておくことはほぼありませんが、

              切った膀胱がくっつきにくいなんてことが起こると最悪なので、今回はしっかり留置。

              漏れないことも確認して。

               

              退院の朝。

              「良かったですね」「先生ありがとう」なんて会話の最後に。

              「腎臓内にも結石あるからね、落ちて詰まらないといいですね・・・」

              「でも、やりようがないからここはみんなで祈りましょう!!」

              って、頭を撫でて無事帰宅。

               

              の、2ヶ月後。

              なんだか調子が悪いってことで来院。

              検査してみると、今度は右の腎臓が水腎症、尿管でバッチリ結石が詰まっています。

               

              「俺があんなこと言っちゃったから詰まったのか」

              「あんなにお祈りしたのに」って神様を恨んでもはじまりませんが、恨みます。

              写真:矢印のところに結構大きな結石があります。

               

              元々、クッシング症候群から慢性の尿路感染症があるため、尿の流れが滞った事で、発熱を伴い、さらに状態が悪くなっています。

              ただ幸い、腎臓の数値は正常値。

               

              この状況普通なら、尿管切開によって結石の摘出も考えるところですが、

              相手は、Iちゃん。

              万が一うまくいかなかった時を考えて。(その時の後の展開は、本当に最悪なので)

              抗生物質で感染を抑えつつ数日経過をみることに。

               

              祈ること1週間

              結石動いてます!!エコーでも確認、水腎も縮んでる!!!

              抗生物質も効いて熱もコントロールでき、食欲も元気も出てきました。

              写真:結石、動いてます!!

               

              これならもう少し待ってみても良さそうです。

              そしてさらに強めにお祈り・・・

              写真:あー!!膀胱までもう少し!!!

               

              時間はかかりましたが、膀胱内へ無事に到着。

               

              実はこの後、落ちた結石が尿道に詰まり、もう一度膀胱切開しました。(その時は膀胱内に多数の結石が存在)

              が、尿管切るよりマシ。

              通常なら会陰尿道瘻の手術も検討したいのですが、肝心の会陰部の皮膚は石灰化。

              尿道粘膜つかなかったら・・・最悪です。

               

              今回の場合、結石は尿管を通過してくれましたが、結局膀胱切開は2回。

               

              そんなIちゃん、今でも調べれば、尿路感染症あると思いますが、ずっと抗生剤やって肝心な時に効かなくなっても困ります、長期的には、腎臓に負担がかかると思いますが…短期的には、経験的に尿の流れが滞る事がなければあまり問題が起きることもありません。

              菌に目くじら立ててもこういった病気の場合はイタチごっこ。

              SUBシステムなんてもってのほか。

              クッシングって本当に困った病気です

               

              が、クッシングを持っていなくても、尿管閉塞を起こした症例ももちろんいます。

              犬の場合、多発した結石を持ってると大なり小なり尿の慢性感染持っているケースがほとんど。プラスアルファの手が出せる感染の原因があれば、積極的に除去する様に対応していますが、猫とはやっぱりちょっと違うようです。

              その話は、また今度ゆっくりと。

               

              気が休まりません。

              困ったら相談してください。

               

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              2018.08.31 Friday

              日本獣医腎泌尿器学会へ出席してきました

              0

                8月19日、病院はお休みさせていただき毎年恒例の日本獣医腎泌尿器学会へ出席してきました。

                品川で開催。電車1本で行けるので助かります。

                 

                この学会(どの学会もそうですが)、各大学などの有名な先生が一堂に会します。

                そんなところに毎年通って思うことは、「まあ皆さんよく知ってる」

                当たり前ですが、病気のこと体のこと本当によく知ってる。

                 

                私も追いつこうと日々勉強していますが・・・刺激になります。

                 

                さらには、畑は違うのですが、国立大学の基礎研究を行ってる先生方。

                頭の出来が違いすぎて話の最中に気が遠のきそうになりますが、必死で食らいついてなんとか、なんとか少しは理解。

                 

                1次診療といえども、専門的なこともかじってる以上、生涯精進が続きます。

                 

                さて、そんな刺激的な1日をおくれる学会の今年のテーマは、「腎臓泌尿器疾患の診断と治療」

                学会としては、今後ガイドラインの作成に向けて動き出すようです。

                 

                海外では、病気に対する診断・治療ガイドラインというものが存在し、年単位で手が加えられ日々更新しています。

                我々もこのような海外の情報を手に入れて、日々の診療に役立てているのですが。

                 

                海外での飼育環境や動物種は日本と違うこともあり、日本版のガイドラインができることは喜ばしいことです。

                誰でも手に入る指針みたいなのもがあれば、獣医診療の全体的な底上げにもつながり、

                飼い主さんとペットがどこの病院でも一定以上の診療を受けられるようにもなります。

                 

                専門的な診療を行う病院も年々増えてきています。

                これからの獣医療が良い方向に進んでくれることが、獣医師・飼い主・動物にとって大事なことかと思います。

                 

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                2018.03.30 Friday

                猫の尿管結石・腎結石 水腎症 SUBシステム 手術

                0

                  おなじみの尿管結石、水腎症。

                  これぞ、SUBシステム症例(いいのか悪いのか?)。

                  というような感じの子が来たので、ご紹介します。

                   

                   

                  来院したのは、6歳になる雄猫のTちゃん。

                  飼い主さんは、古くから当院に掛かられている方で、猫のこともよく知っています。

                   

                  来院した理由は、

                  「最近、よく水を飲むんです」とのこと。

                   

                  若いし、体格いいし、「糖尿病かな??」なんて感じで血液検査をしてみると。。。

                  BUN 71  Cre3.2  IP7.9・・・腎臓やられてんじゃん!!_| ̄|○

                   

                  すぐさまエコーとレントゲン

                  わかりずらいですが、左右腎臓の中と尿管の位置に細かな結石が多発。

                   

                  エコーでは、左右腎臓ともにしっかり水腎症。

                   

                  決まりです。詰まってます。

                  尿管閉塞といえば、このところ紹介症例ばかりでしたが。

                  まさかうちの子がガーンネコ

                   

                  幸い、腎臓の数値もそれほど上昇しておらず、食欲もあるとのこと。

                  尿検査でも、細菌感染は認められません。

                   

                  「そういうことなら」と、話し合い。

                  「細かな結石は全て取ることはできません、SUBシステムが適応と考えます」

                  とお伝えすると(実際にはものすごく詳しく話しますが)

                  飼い主さんも、すぐに状況を理解していただき「お願いします」とのこと。

                   

                  その日の晩には、手術となりました。

                   

                  ここ数年、SUBシステムを使用して経験させてもらいましたが、

                  何しろ細菌感染が命取りとなります。

                  最初から感染を起こしている子もいるので、抗生物質で叩き、培養検査が陰性になって、

                  それから入れてるのに、再度感染を起こします。

                   

                  感染を起こすと、腎機能にも影響が出ます。

                  今回のような、感染の無い状況での閉塞は、間髪入れず設置する。

                  どうも、その手しかないようです。

                   

                  当のTちゃんは、ゆっくりと腎機能も回復し、1ヶ月後にはCre1.9。

                  入れた直後から、頻尿が継続していましたがそれも治り、調子も良さそう。

                   

                  まだ若いですから、なんとか長くもってもらいたい。願うばかりです。

                   

                   

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                  2017.12.30 Saturday

                  長期間水腎症になっていた猫 尿管結石 尿管閉塞 手術

                  0

                    私にとっては、全然久しぶりではない尿管結石。

                    ブログに書くのは、久しぶりな感じです。

                    そして、今年の締めくくりは、やっぱりこの病気でしょう(いいんだか悪いんだか)

                     

                    今回の子は、長年水腎症のまま経過観察されていた猫のHちゃんです。

                     

                    最初は、獣医師会でお世話になっている先生からの電話でした。

                    「尿管結石の猫が、セカンドオピニオンで来てるんだけど、先生の方が詳しいから紹介しておいたよ」

                    「はーい、わかりました。話を聞いてみます。」

                     

                    程なく、Hちゃんを連れた飼い主さんがいらっしゃいました。

                    早速話を聞いてみると・・・

                    さかのぼること5年前、結石の閉塞疑いで急性腎障害に。

                    診断も曖昧だったらしく治療らしい治療もせず。

                    その後なんとか持ち直して経過観察。

                    昨年も一度具合が悪くなり、夏には2次診療施設も受診。

                    その施設での診断も尿管閉塞、腎障害。しかしなぜかすぐには治療困難とのこと??

                    そしていよいよ当院に受診。(ここまで長いなぁ)

                     

                    当のHちゃんは、見た目は普通(ぐったりというわけではありません)。

                    嘔吐があるようですが、食欲もそれなり。

                     

                    肝心の血液検査では、Cre値4.4(しっかりとした腎不全です)

                    そしてレントゲン

                    膀胱の手前の尿管と思われる場所に結構な大きさの結石。右の腎臓内にも小さな結石。

                    うーん、これが原因っぽいね ガーンネコ

                     

                    続いては、エコー検査。

                    左の腎臓は・・・久しぶりに診るパンパンの水腎症。

                    尿管を追っていくと

                    しっかりと?!結石が詰まってます。尿管の太さも2.2mm。

                    続けて検査した右の腎臓は萎縮して変形しています(それでも頑張って動いてるんだろうな)。

                     

                    っとここまでの検査で、飼い主さんと相談。

                    「昨年の2次診療施設でもこの状態であれば、左の腎臓は機能していない可能性も高いと思います。」

                     

                    「仮に右の腎臓1個で頑張っていて、Cre値がこの値であればその病態は慢性腎不全となりますので、麻酔をかけて手術をしても術後に腎不全の悪化が起こるかもしれません。」

                     

                    「とにかく、左の腎臓が生きてるのか否かで、今後の治療が変わって来ますので、もう少し突っ込んだ検査をしませんか?」

                     

                    ということで日を改めて、

                    IVP(静脈性尿路造影)・・・静脈内へ造影剤を投与すると腎臓に集まり、機能しているかどうか判断できます。

                    教科書的には、こんな値の腎臓で行うのは否定的ですが、一番負担なく検査できるのはこの方法。

                    通常は投与直後から5分後くらいで腎臓が造影されますが、1時間も待てばいけるでしょう。

                     

                    どうかな?腎臓染まってくるかな?

                     

                    右の腎臓は早い時間から造影されているので、バッチリ(懸命に頑張っているようです)。

                    そして待つこと45分。

                    左の腎臓も造影剤で増強されてきました!!!どうやら機能していそうです矢印上

                     

                    こうなれば、手術しても期待がもてます。

                    手順は以下のとうりです。

                     

                    1、尿管切開によって詰まっている結石を取ります。膀胱側の尿管の疎通が確認できれば、尿管を縫って閉腹。

                    2、ダメならその場で尿管転植(尿管を膀胱へつなぎなおします)。

                    3、術後そのまま良好なら経過観察。

                    4、尿管切開部が炎症等により閉塞した場合は、もう一度手術で2に戻ります。

                     

                    尿管に詰まった結石を取るだけでも、このような準備と行える技術が必要となります。

                     

                    残念ながら、泌尿器の外科は1回で終わらないこともしばしばあります。

                    「じゃあ最初から、尿管転植やればいいじゃん」と思うかもしれませんが、

                    それはそれで、膀胱につないだ尿管の出口が炎症で閉塞することもあります。

                    したがって、最小限の方法で終わることが、ダメだった場合の次の手術をしやすくさせます。

                    SUBなどのデバイスの使用は極力避けること、使わないと助けられない子の最終手段となります。

                     

                    手術は、無事終了。

                    膀胱側の尿管は結構細かったですが、疎通も確認でき尿管を縫って終わり。

                    後は、腎臓が縮んでくれることを祈るのみ。

                     

                    手術翌日・・・若干小さい。少なくとも悪化はしていない。

                    3日目・・・そんなに変わらないけど

                    7日目・・・おぉぉぉ!!!腎臓縮んでる!!!!

                     

                    そして、術後約3週間ほとんど正常な腎臓、Cre値も少しずつ改善。手

                     

                    Hちゃん診察台で緊張気味ですが・・・Docomo_kao8

                    食欲も元気もあって、経過良好。

                    よくここまで、頑張ってたね!よかったよかった!!

                    これからも治療は継続ですが、とりあえず一山超えました。

                     

                    今年も、いろいろなことがありました。

                    うまくいった子ばかりではありません、助けられなかった子もいます。

                    でも、「とにかく目の前の子をどうにかする。」この積み重ねしかありません。

                     

                    年明けには、やらなくちゃいけない手術もすでにいくつかあります泣き

                    スタッフ一同、来年も頑張ります。

                    みなさま、よいお年をお迎えください。

                     

                    おおくぼ動物病院 www.okubo-vet.com


                    2017.04.27 Thursday

                    猫の尿管閉塞 手術 SUBシステムって・・・

                    0

                      今年に入って、

                      獣医師会の集まりなどで懐かしい同級生や先輩方、近隣の先生方ともお会いする機会がグッと増え。

                       

                      「泌尿器やってるんでしょ!!なんかあったら頼んでいい?」

                       

                      「もちろん僕で良ければ、精一杯やらせていただきます矢印上

                      なんてやり取りが頻繁に行われるようになり。

                       

                      すこし勉強している先生方は・・・

                      「SUBシステムなんかもやるの?」と

                      かなり積極的な治療法にも興味津々。

                       

                      懇親会などのお酒の席では、あまり詳しく詰めた話も出来ませんので、

                      後日、症例を紹介してもらい見学に来られる先生には、私なりの考察をお話しさせていただき、

                      1次診療の臨床家同士でディスカッション。

                      泌尿器に関わらず、かなり込み入った会話をさせてもらっています。

                       

                      そんな、SUBシステム。。。

                      (以前ブログに掲載したものですhttp://okubo-vet.jugem.jp/?eid=865564

                      何十例なんて多い数ではありませんが、当院でも使用している子がいます。

                       

                      そんな子達のほとんどを今も自分自身で管理させてもらい

                      わかってきたのは・・・

                       

                      「やっぱり入れないで済むのであれば、入れない方が絶対に良い」ということです。

                       

                      「なるべく尿管切開や尿管転植により解決させる。人工物は最終手段。」

                      基本的に最初からこの理念の元で治療を行っているので、入れざる負えない症例にしか使用していません。

                      わかりやすく言い換えれば、SUBシステムを使用しなければ助けられない症例のみに使用しています。

                       

                      他の先生のところではどうかわかりませんが、そんな状況の中でも、

                      程度の差はあるものの全症例で設置後になんらかの問題が起っています。

                       

                      慢性的な血尿、異物への生体反応、細菌感染などなど・・・

                       

                      ウチの病院の場合、飼い主さんには設置後に予想できる有害事象の説明はもちろん、

                      なんでSUBを使用しないとダメなのかを徹底的に話し合い理解してもらっています。が・・・

                      それでも、何か起きると飼い主さんと一緒になって悩み、落としどころを探します。

                       

                      「その場の救命」が最優先事項であるため、ある程度は仕方が無い事ですし、

                      助けられるようになった症例が増えたことも事実です。

                      デバイスの使用・・・なかなか難しい選択です。

                       

                      要は、病気がなくなってくれれば一番良いのですが。

                      そうはいきません。

                      ただし、何でもかんでもSUBシステムというのは、ちょっとどうかと思います。

                       

                       

                      おおくぼ動物病院 www.okubo-vet.com

                       

                       

                       

                       

                       

                       

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