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2019.06.01 Saturday

猫の尿管結石(尿管閉塞) 水腎症が消えた

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    今回は?今回も?

     

    猫の尿管結石。

    やればやるほど奥が深いというか、いろいろなことが起こるというか...

     

    ペルシャのHちゃん。

    なんか食欲がなくて、

    吐くこともあるとのことで来院。

    この子も、以前の検査で腎臓内に結石があることはわかっていたので、すぐにエコー。

    1.jpg

    左の腎臓が、バッチリ水腎症です。

    尿管を追っていくと、腎盂から出てすぐに見えなくなっており、尿管炎を疑う所見。

    この時点では、結石による閉塞ではありませんでした。

     

    続けて行った血液検査では、腎臓の項目はほぼ正常に近い値。

     

    前回4月のブログに登場した、Gちゃんのことが頭によぎります。

    飼い主さんにも、「前回こんな症例がいたんですよ」なんて話しながら、

    「機能してなかったら摘出も考えなくてはいけませんね」なんて。

     

    こんなマニアックな病態が、2件も続くのか??なんて考えていても仕方がないので。

    今回は、IVP(静脈性尿路造影)を実施。

     

    しばらく待ってみると、左の腎臓、染まってきました!!!

    尿管閉塞は起きているものの、懸命に動いているようです。

     

    これなら!!

    通常の対応は、「腎瘻チューブ」尿管を休ませて経過観察。

     

    と言いたいところですが、当のHちゃん。

    めっちゃシャイボーイ。

    今回の検査も、最初のうちは唸りながらも我慢してくれていましたが。

    最後の最後に大ギレ!飛んでいっちゃいそうになり、みんなで必死に取り押さえる始末。

     

    これでは、入院のお世話に手がかかる腎瘻チューブの設置は困難。

    大暴れで抜けちゃった日には、目も当てられません。

     

    そんなわけで、飼い主さんももちろんそんな性格分かっているので、

    しばし、皮下点滴の継続と炎症を抑える内科治療で様子を見ることに。

     

    が、そんなに甘くないのが猫の尿管閉塞。

    終いには、腎臓内にあった結石までコロコロっと落ちてきて。

    水腎症も立派な感じに。

    2.jpg

    ここまでくると、飼い主さんとも随分と話し合ってきてるので、お互いの意思疎通もOK。

    「SUBシステムにしましょ」

    「そうですね、それが良さそうですからお願いします」

    「じゃあ明日準備してやりましょう」

     

    そして当日。

    Hちゃん、案の定お怒り気味。

    ここはもう麻酔をかけて、さあ手術。

     

    っと、毛刈りするその前に

    「念のため腎臓みておこう!」

    「エコー用意して!」

    とスタッフに一声。

    麻酔がかかって寝ているので大急ぎで当てなくても大丈夫。

    なんて、思う間も無く。

     

    あれ!?こっちの腎臓だったよね!?

    まさに2度見

    3.jpg

    それは2度見するまでも無く。

    水腎症改善しています!!

     

    昨日は石まで詰まってたのに、結石は腎臓内に戻り。

    水腎症改善してます。(2回言っちゃってます)

    同じ腎臓とは思えません。

     

    こうなると、手術できません、というかやる必要ありません。

    「直前のチェックって大切だな」と改めて痛感。

    麻酔を覚めさせつつ、飼い主さんに連絡。

     

    「治っちゃってます。手術必要ありません」

    「え?!手術しないんですか?」っと飼い主さんしばし困惑。

     

    覚醒後改めてきてもらい、一緒にエコー検査。

    「ほら、治っちゃってるんです」

    「ほんとだ!!手術しないんだ・・・しない方がいいんですよね?!」

    この感じ無理もありません。

     

    「しない方がいいんです」

    「でも、再発すると思いますから、タイミング見て次はシャッとSUB入れましょう」

    「で、す、ね・・・わかりました」

    この感じ・・・気持ちはわかりますが。

     

    「私自身も、こんなことが起こるなんて。思ってもみませんでしたよー!!」

    「まあ、でも良かったですね先生!!」

     

    なんて、最後はみんなで笑顔。

    Hちゃんもちょっと笑顔?さては、気合いで治したのでしょうか??

     

    違います。尿管は、蠕動運動をしているので、逆蠕動により結石が戻ったのでしょう。

     

    毎回思いますが、こんなことやってるといろいろな経験ができます。

    今回みたいにうまく治ってくれる子ばかりがいいです。

     

    おおくぼ動物病院 www.okubo-vet.com

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