2018.03.30 Friday

猫の尿管結石・腎結石 水腎症 SUBシステム 手術

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    おなじみの尿管結石、水腎症。

    これぞ、SUBシステム症例(いいのか悪いのか?)。

    というような感じの子が来たので、ご紹介します。

     

     

    来院したのは、6歳になる雄猫のTちゃん。

    飼い主さんは、古くから当院に掛かられている方で、猫のこともよく知っています。

     

    来院した理由は、

    「最近、よく水を飲むんです」とのこと。

     

    若いし、体格いいし、「糖尿病かな??」なんて感じで血液検査をしてみると。。。

    BUN 71  Cre3.2  IP7.9・・・腎臓やられてんじゃん!!_| ̄|○

     

    すぐさまエコーとレントゲン

    わかりずらいですが、左右腎臓の中と尿管の位置に細かな結石が多発。

     

    エコーでは、左右腎臓ともにしっかり水腎症。

     

    決まりです。詰まってます。

    尿管閉塞といえば、このところ紹介症例ばかりでしたが。

    まさかうちの子がガーンネコ

     

    幸い、腎臓の数値もそれほど上昇しておらず、食欲もあるとのこと。

    尿検査でも、細菌感染は認められません。

     

    「そういうことなら」と、話し合い。

    「細かな結石は全て取ることはできません、SUBシステムが適応と考えます」

    とお伝えすると(実際にはものすごく詳しく話しますが)

    飼い主さんも、すぐに状況を理解していただき「お願いします」とのこと。

     

    その日の晩には、手術となりました。

     

    ここ数年、SUBシステムを使用して経験させてもらいましたが、

    何しろ細菌感染が命取りとなります。

    最初から感染を起こしている子もいるので、抗生物質で叩き、培養検査が陰性になって、

    それから入れてるのに、再度感染を起こします。

     

    感染を起こすと、腎機能にも影響が出ます。

    今回のような、感染の無い状況での閉塞は、間髪入れず設置する。

    どうも、その手しかないようです。

     

    当のTちゃんは、ゆっくりと腎機能も回復し、1ヶ月後にはCre1.9。

    入れた直後から、頻尿が継続していましたがそれも治り、調子も良さそう。

     

    まだ若いですから、なんとか長くもってもらいたい。願うばかりです。

     

     

    おおくぼ動物病院 www.okubo-vet.com

     

     

     

     

     

     

    2018.03.01 Thursday

    小学校の先生になる

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      2月はハードな症例がいくつも続いたので、ブログくらいはちょっと違う話にします。

      症例の話は、また次回。

       

      先日、獣医師会の仕事の一環で市内のとある小学校に行ってきました。

       

      対象は、1年生。

      「子犬、子猫について」という題材で授業をお手伝い。

       

      市内の小学校では、1年生は「動物の赤ちゃん」2年生は「動物園の獣医さん」という授業を行なっているらしく、

      実際に獣医さんの話を聞く機会を持ちたいという要望で、頼まれました。

       

      当獣医師会では、以前から教育委員会との事業を行っており、毎年要望のある学校に出向きお手伝いをしています。

      今回、私は初めて大役を任されました。

       

      とはいえ、スライドは以前獣医師会の先生が作ってくれたものを使うため、

      私は、1年生の子たちと盛り上がって終わり。

      うちの2人の子供も同じくらいなので、それくらいの子たちがどんなもんか、想像も付いていました。

       

      しかも、その小学校の1年生は2クラスしかなかったため、全員の顔を見ながらの楽しいひと時。

       

      スライド発表中は大盛り上がり、獣医さんに興味津々でいろんな質問をしてくれました。

      40分の授業もあっという間に終わり、終わった後も私の周りに集まってくれて質問の嵐!

      しまいには、握手を求められたりして!!

      ちょっとした、人気者気分です。

       

      ただ、最初に行った質問で、動物を飼いたいと思っている子たちはたくさん手を挙げてくれたのに、

      実際に犬や猫、その他小動物を飼っている家庭は意外と少なく、ちょっと残念。

      子供の頃から、言葉の通じない動物とのコミュニケーションを楽しめるといいですよね。

       

      実際、私の赤ちゃん時代は数匹の犬とともに暮らしていましたし、それからも何となく犬や猫のいる生活。

      で、こんな仕事。。。

       

      我々の時代にはなかったこのような小学校の授業。

      動物への接し方や大切に思う心を養っていくことは良いことだなと、しみじみ思います。

       

      それから数日後、嬉しいプレゼントが。

       

      みんなからのお手紙。

      楽しんでくれたようで、良かった、良かった。

       

      おおくぼ動物病院 www.okubo-vet.com

       

       

       

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